平成18年第2回定例会 一般質問 小倉議員
自民党議員団のおぐらです。私は子どもの安全対策について、区
長並びに教育委員会に質問いたします。よろしくお願いいたします。
2001年6月に、日本中を震撼させ、学校の安全性について疑問を
投げかけたあの大阪池田小の事件から、はや5年が経ちました。こ
の事件以前にも宮崎事件・酒鬼薔薇事件など子どもが犠牲となる痛
ましい事件が何件か起きておりましたが、この大阪池田小事件をき
っかけに学校・PTA・地域・行政などが、子どもたちを取り巻く
社会の安全を確保するために、以前にも増してさまざまな対策を講
じるようになり、そして努力を重ねてまいりました。しかしながら、
ここ数ヶ月の間に子どもが犯罪に巻き込まれる、許しがたい事件が
悲しいことに多発しております。
新宿区においても学校・PTA・地域・警察等が連携して、子ど
もたちの安全確保に取り組んでおりますが、その具体的な取り組み
について何点か質問をさせていただきます。
まず、「ピーポ110ばんのいえ」についてです。これは、子ど
もが危険な目にあったり、危険を感じたりした時に助けを求めて飛
び込める緊急避難先として、活動していただくものです。数年前に
始まったこの活動は、当初お願いしたままその後何年も見直しもせ
ず、また再度の働きかけもしないままの状態でした。一昨年、青少
年育成委員会、PTAで「ピーポ110ばんのいえ」の見直しをし、
地域安全マップをつくろうということになりましたが、どこが主体
で管理をしているのか、また地域のどの方にお願いしているのかも
分からない状態でした。ようやく当初お願いした方の名簿を探し出
し、一軒一軒廻り、確認と、再度のお願いに伺いました。お願いを
したお店やお宅が無くなっている、ステッカーは貼ってあるが空き
家になってしまっている。ステッカーがはがれて無くなっている。
今までの御礼と再度のお願いをしたところ、自分のところが「ピー
ポ110ばんのいえ」であることを忘れてしまっている、店員さん
が「ピーポ110ばんのいえ」のことを全く知らないなど、十分な
機能を果しておりませんでした。これではいけない、少なくとも年
一回は確認と再度のお願いに上がろうということになりました。ま
た、この安全マップをできるだけ活用していただきたいと学校、保
育園、児童館などにお願いしたところ「ピイーポ110ばんのいえ」
を探してウオークラリーをしたり、子供たちが直接「ピーポ110
ばんのいえ」を訪ねたりと、積極的に取り組んでいただけました。
この制度について東京地方特定郵便局長会の副会長さんにお話をし
たところ、「ぜひ新宿区内の特定郵便局にも」とおっしゃっていた
だき、区内のほぼすべての特定郵便局にお引受けいただけることと
なりました。私はこの「ピーポ110ばんのいえ」は、地域の安全
対策において非常に有効な手段であると思っております。子供たち
にとってはもちろんのこと、引き受けていただける方にも、子供の
安全についての意識を高めていただけるからです。区としてもよう
やく新しいステッカーを作っていただきましたが、出来ればもっと
積極的に進めていただきたいと思っておりますが、いかがでしょう
か。
次に、「子ども安全ネット」によるメール配信についてです。子
どもにかかわる事件・事故、そして不審者の情報など、できるだけ
早く保護者や地域にその情報を発信しようという試みです。区役所
・出張所・警察が連携してメールで情報を発信していただいており
ますが、早くて翌日、遅いと2日後という状況です。当初、遅くて
も数十分後には情報がもらえると期待をしておりましたが、保護者
や地域ができるだけ早い対応をしたいという思いには、今のところ
全く役に立っておりません。誤った情報を流さないように、また、
プライバシーの問題などがあるかとは思いますが、もう少し早く情
報を流すことはできないものでしょうか。また、犯人が捕まったの
か、その後の状況はどうなのかなど、事後の情報が流れないので不
安だとの声も聞かれます。この点についてはいかがでしょうか。
次に、「防犯ブザー」についてお伺いいたします。新宿区が区内
の小中学生に無償で「防犯ブザー」を貸与してくださったことには、
大変感謝いたしております。しかしながら、「学校によって指導の
仕方、取り扱い方などに違いがある」また、『貸与した「防犯ブザ
ー」の耐久性に問題がる』との指摘もございます。この点について
は、すでに新宿区も対応をしていただいているかと思いますが、お
聞かせください。また、最近では、NGOの協力により、「防犯ベ
ル付き自動販売機」の設置を積極的に行っている地域もあると伺っ
ておりますが、人通りの少ない道や、公園の近くの自動販売機をこ
のようなものに替えることは有効な手段だと思いますが、いかがで
しょうか。
次に、「防犯カメラ」、学校の門の施錠についてお伺いいたしま
す。「防犯カメラ」は犯行後の捜査には役立ちますが、犯罪の防止
となるとその効果には疑問が残ります。現に「防犯カメラ」の設置
されている場所で犯罪が起こったこともありました。それを管理す
る職員の問題、プライバシーの問題、カメラによって監視されてい
るという問題等もあります。施錠については、鍵を閉めたからとい
って、例えば学校に入れないかというとそうではありません。また、
地域に開かれた学校というイメージからはかけ離れてしまいます。
だからといって、「防犯カメラ」を設置するな、施錠をするな、と
言っているのではありません。もし、やるとすれば、付け焼き刃な
ことではなく徹底的にやるべきだと思いますが、いかがでしょうか。
今までお伺いしたことは、いかにして子供たちを犯罪から守るか、
子供たちの周りの環境をいかに安全なものにするかという点につい
てでしたが、次にお聞きしたいことは、子供たちの防犯能力をどの
ように高めていくかということと、このような犯罪を犯す人間を育
てないためには、どのようにしたらよいかという点です。
先ほど申し上げた、「ピーポ110ばんのいえ」を知ること、「
防犯ベル」の使い方を学ことも、防犯能力を高めることのひとつで
すが、今、学校や地域で行っている「セーフティー教室」等を見る
と、「知らない人に挨拶をされても、また、何か、例えば道を聞か
れたりしても答えずに逃げろ」「マンションなどのエレベーターに
は、決して知らない大人と二人では乗るな」「見るからに怪しい人
よりも普通に見える人の方が怖い」など、自分のことは自分で守る
ということに重きをおいて教える傾向にあると思われますが、あま
りこれを推し進めていくと人間不信に陥ったり、社会不安でいっぱ
いになったりと、これから大人になっていくにあたり、子供にとっ
てプラスになるか疑問です。もちろん、今の社会ではこれらを教え
ることは必要であります。私が子供のころは、「知らない人にはつ
いていくな」この程度のことしか、親や先生から言われなかったよ
うに思います。もちろん、知らない大人から「おはよう」と言われ
れば「おはようございます」と返していましたし、「駅はどこ?」
「郵便局は?」「交番は?」と聞かれれば答えておりました。これ
は、地域のコミュニティがしっかりとしていたことと、このような
犯罪を犯す人間が少なかったからだと思います。区としては、子ど
もたちの防犯能力を高めることについてはどのようにお考えかお聞
かせください。
最後に犯罪を犯す人間を育てないためには、また、子どもたちが
加害者にならないためには、という点についてお伺いします。
冒頭に子どもが巻き込まれる事件が後を絶たないと申し上げまし
たが、件数が増えるとともに、子どもが加害者になるケースも増え
てまいりました。以前からあった「いじめ」とは質の異なるもので
す。私は専門家ではありませんが、「人間の命の大切さを理解して
いない」「ゲームやパソコン、テレビ、漫画などで、あまりに人の
死を軽く扱っている」「人間の死に直面したことがない」「人との
コミュニケーションの能力が欠如している」「社会での不安やプレ
ッシャーなどによるストレス」「幼児期における体験」などなどい
くつもの要因が複雑に影響しあっていることが推測されます。した
がって、大人が責任を持ってこれら一つ一つを教え、また、取り除
いていく必要があります。保護者、学校、地域そして行政など、さ
まざまな機関が一体となって取り組まなければなりません。今、「
命の学習」など積極的に取り入れている学校もありますし、また、
地域が一丸となって子育てに取り組んでいるところもあります。ぜ
ひ、子どもを守るという観点からだけでなく、教育・子どもの健全
育成という観点からも、もっと取り組んでいただきたいと思います
が、いかがでしょうか。
以上で私の一般質問を終わります。ご静聴ありがとうございまし
た。
答弁
おぐら議員のご質問にお答えします。
はじめに、「子どもの安全対策について」です。
まず、「ピーポ110ばんのいえ」への取り組みをもっと積極的に進
められないのかとのお尋ねです。
この制度は、平成9年に警察、新宿区、青少年育成委員会等が協力
して開始されたものです。
「ピーポ110ばんのいえ」の設置に関しては子どものが逃げ込んで
も安全な場所であるか確認する必要があるため、警察署生活安全課
が所轄して行っています。区内では、17年8月現在、1,428ヵ所の登録
があり、ご協力いただいています。
昨年度は、新しく外貼り用、内貼り用、吊るすタイプの三種類のス
テッカーを区が作成し、各警察署や青少年育成委員会に配布しました。
また毎年、区の主催で、区の関係部署、管轄の4警察署があつまり
「ピーポ110ばんのいえ」情報連絡会議を開催しています。
この制度は、子どもの安全をまもるとともに、地域の安全について
の意識を高めるために役立つ取り組みであると考えております。
今後、学校、保育園・幼稚園、児童館の活動の中で、「ピーポ110
ばんのいえ」の理解がより深まるような取組みを行うとともに、青少
年育成委員会やPTAなど、地域で「ピーポ110ばんのいえ」の活動にご
協力いただいているみなさんのご意見も聞きながら、よりよい制度を
目指してまいります。
次に、子どもに関わる事件・事故、不審者の情報などを区役所、
出張所や警察がメールにより、子どもの保護者や地域に情報提供して
いるが、もう少し早く情報を提供できないかとお尋ねです。
新宿区内においても、昨年4月から本年3月までの1年間、不審者
による子どもへの超え掛け事案は、把握しているだけでも44件発生
しております。
このような事案を認知した際には、いち早く、事案の真相を警察などの
関係機関に確認したうえで、タイムリーな情報提供に努めているところです。
しかしながら、子どもに対する不審者の声掛け事案については、
子どもが怖い思いをしたことは事実であるものの、個々具体的な被害が
生じていないこともあり、声を掛けられたお子さんが被害にあった
直後に保護者の方に話した場合でも、すぐに110番通報せず、翌日の
学校へ登校後、先生に「昨日、こういうことがありました。」と話をする
ことで事案が発覚し、その段階から対応しているなど、翌日移行の
ケースが大半を占めていることが大きな要因であると考えております。
特に、登下校時間における声掛け事案についてはいち早く対処する
ことにより、保護者等の同伴をお願いすることなど、二次的被害を防止
するための対応をとることが可能となります。このため早期の情報提供を、
新宿区や警察から保護者の方や学校の先生方にお願いしている
ところであります。
また、犯人が捕まったとか、その後の進展状況につきましては、可能な
限りの提供していただいており、新宿区としては、区民の皆様方にその
情報を速やかに提供しておりますので、ご理解を頂きたいと思います。
次に、防犯ブザーの指導方法、耐久性に関してのお尋ねです。
防犯ブザーは、児童・生徒の危機管理意識を高めるとともに、登下校時
などの緊急時に自ら身を守り危機を回避する用具として、区立学校の
全小中学生に無償で配布しています。
その取扱い方法等については、各学校において配布の際に、子どもの
年齢に応じた適切な使用方法について指導を行っています。
また、配布後は基本的に個人の管理となりますが、定期的に点検等を
行うとともに、3年間ですべての児童・生徒のブザーを更新できるように
しています。一方、防犯ブザーの品質は日々向上しており、新たな機種
選定の際には耐久性の面からも十分考慮してまいります。
次に、防犯ベル付き自動販売機の設置促進についてお尋ねです。
現在、区内各地域において、区民の方々のご協力により、各種防犯
ボランティア活動等が活発に行われ、区も物的支援や協働活動を推進
していきます。
しかしながら、依然として不審者による声掛け等が発生しているのも
事実です。防犯防止には、パトロールなどの人的な活動によるものと、
防犯等の設置などの犯罪自体が発生しにくい環境づくりが車の両輪の
ごとく促進されることが効果的です。
そういった意味から、防犯ベル付き自動販売機の設置も一つの試みと
考えられますので、今後は警察等との連携を密にしながら検討して
まいります。
次に、学校の防犯カメラの設置、門の施錠についてのお尋ねです。
学校への侵入者への対応については、全国各地で相次いだ侵入事件
等の検証を踏まえ、登下校以外は校門を施錠するとともに、モニター付き
インターホン及び通用門のオートロック装置を設置することで侵入者を
防ぎ、児童・生徒が安心して学べるよう学校の安全管理を高める対応を
図ってまいりました。
防犯カメラについても、既存の設備と組み合わせることによって、特に
その抑止効果や緊急時の迅速な対応などの面から、より積極的に施設の
安全性を高め、児童・生徒の安全・安心を保障していきたいと考えています。
設置に当たっては、広く地域に開かれた学校を基本にしながらも、
運用の面でプライバシー保護には十分配慮しつつ、安全な学校を目指して
まいります。
次に、子どもたちの防犯能力をどのように高めていくかについてのお尋ね
です。
防犯能力は、犯罪の危機予知能力と犯罪の危機回避能力に分けられると
考えます。この2つの力を子どもたちが、発達段階に応じて身に付けられる
ようにすることが重要です。
危機回避能力の育成では、万一の場合、「大声出す」「逃げる」などの
対処法がすぐとれるよう、セーフティ教室などを通じて、具体的に指導して
おります。
危機予知能力の育成では、例えば、「地域安全マップ」作りを通して、
犯罪が起こりやすい危険な場所には、一人では近づかない判断力を養って
まいります。
今後は、地域には自分たちを守ってくれる人が、大勢いることにも気づかせ、
積極的に挨拶ができるようなコミュニケーション能力の育成も大事にしていく
必要があると考えます。
次に、犯罪を犯す人間や加害者にしないためにはどのようにしたらよいか
についてのお尋ねです。
子どもたちに被害者にも加害者にもさせないためには、規範意識の醸成、
危機予知・危機回避能力の育成のほかに、ご指摘のとおり、生命尊重の教育
の充実や学校・保護者・地域の連携による健全育成が大切です。
生命尊重の教育の視点では、教育活動の中で、子どもの身近な所で起きた
様々な出来事や事例を積極的に取り上げて、受け継がれてきたいのちの尊さ
や大切さを実感させたり、深く考えたりする時間を設定するように努めて参ります。
また、学校・保護者・地域・行政との連携を一層強め、ボランティア活動や
地域行事等の参加や中学生の職場体験などを通して、子どもたちが正義感や
倫理観、思いやりの心を育み、決して犯罪の加害者にならないよう、取組んで
まいります。
平成18年第2回定例会 一般質問
吉住議員
自由民主党新宿区議会議員団の吉住健一です。私は区内における
道路管理について質問いたします。
みなさまご承知のことでございますが、6月1日より改正された
道路交通法が施行され、初日の新聞やインターネットのニュースな
どでも様々な取り上げ方をされました。5月までは違法駐車が多く
て、通交量と比べて渋滞が多かったような通りや店舗の前に当たり
前のように駐車され迷惑していた商店が見通しも良くなり、環境が
良くなったという声もあります。実際に6月1日放送の報道番組で
は、大久保通りを取材し、路上に1台も違法駐車がない場面を放送
していました。
初日はデータの入力ミスによる機械の異常発生があったものの、
監視員とドライバーとの間で懸念されていた大きな人的トラブルは
発生しなかったようで、実施した機関も安堵したところだと思いま
す。
一方、施行前から心配されていたことですが、民間の監視員に委
託をしての駐車違反の摘発となっていますが、監視員には裁量権は
ありません。したがって、どのような状況や事情があれ、目の前に
運転者がいない車両があればデジタルカメラで撮影し、ステッカー
を貼らなくてはならないことになっています。もちろん、裁量権を
与えることによって、その運用の仕方を通じて不正が生じてはなり
ませんし、問答無用でなければ食って掛かる悪質な違反者が多発す
ることも考えられます。
私は、幾つかの商店街の総会に出席させていただきましたが、そ
の総会の際に改正道路交通法が施行された後の心配事を相談されま
した。
主に小規模の小売業を営む商店主からの声です。毎日仕入れた荷
物を搬入しなければならないけれど、敷地一杯を店舗にしているの
で新たに駐車場は作れないし、作ったらお店が半分になってしまう
。また、自分の店は配達専門なんだけど、間口が狭いので店に帰る
たびに店内にオートバイを入れていたら機敏に対応できない。ちょ
っとトイレに行くために店に帰っただけでも、駐車違反に問われる
のでは仕事にならない。
一つ一つの心配は、違法駐車にならないように努力をすれば解決
できる事柄なのかもしれませんが、そこに多大なコストがかかるの
では大規模なチェーン店と競合している小規模の個人商店にとって
は死活問題となってきます。
そこで1点目の質問でございますが、商店街に面した小規模事業
者の荷捌き等のための短時間駐車について何か方策を検討すること
はできないでしょうか。道幅の広い靖国通りなどでは荷捌き専用の
駐車スペースが設置されています。設置をするためのノウハウや、
運用のノウハウなど区行政の管轄を越えた話でもございますが、今
後各商店会から相談があった場合に、荷捌きゾーンの設置のみを前
提にするのではありませんが、それぞれの実態に応じて助言や協力
をしていく意向はあるか、ご所見を伺います。また、仮に相談に応
じていただける場合には、その窓口はどこになるのかお伺いたしま
す。
次に、新宿警察署の駐車監視員活動ガイドラインを見ながらお話
をさせていただきます。普段私がよく行き来している地域が実によ
く活動地域に指定をされています。日常の様子から考えても今回の
措置のおかげで違法駐車が減ったということを事実として歓迎して
います。
しかしながら、もう少し掘り下げて考えてみますと、殆ど駐車し
ているのに等しい状態であるにもかかわらず、運転者が中にいれば
駐車違反にならないという点があります。例えば大久保通りは比較
的狭い幹線道路すが、最重点路線・最重点地区・自動二輪原付重点
地域に指定されています。図面上からは、かなり厳しい取締りが予
想されますが、駅前で客待ちをしているタクシーの方が問題なので
はないでしょうか。地元の商店主や、そこへ荷物を運ぶ人は基本的
に交差点や横断歩道上で駐車はしません。町で商売をして生活をし
ている以上、町の人たちへ迷惑をかけることが出来ないからです。
町に連帯感や責任感が機能していれば自ずと自制心やモラルが育ま
れるからだと思えられます。
そこで2点目の質問として、明らかに迷惑をかけているにもかか
わらず、監視員が摘発できない種類の駐車に対して区として何か取
り組むことは出来ないでしょうか。
区で直接対応できる場所は区道上のこととは存じていますが、関
係機関と連携して従来から荷捌き以上に直接的な渋滞の原因になっ
ていると、指摘されている客待ちタクシー等の抑制が出来ないもの
かご検討いただきたいと思います。
続いて、私の住んでいる北新宿四丁目も重点地域に指定をされて
いるのですが、これは恐らく区にも警察にも苦情が寄せられている
のではないかと思いますが、淀橋青果市場に出入りする車両の順番
待ちやその近隣の企業の車両についての対策ではないかと感じてい
ます。
そこで、3点目の質問となりますが、北新宿4丁目にはある施設
に訪れる人たちの自転車が路上に停められています。なかには、近
隣のマンション等で駐輪スペースがないか、
また利用していない人の自転車も混じっていますが、そういったマ
ナーを守らない人の分も含めて改めて何らかのアクションを起こし
てもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。
2年目に、住民からの陳情が採択され、担当部署が地元町会と施
設利用者の代表との話し合いの場を作って下さいましたが、時間の
経過とともにかっての状況に戻ってきた感があります。
ある意味では、短時間の駐輪だから撤去はされないという確信犯
的な駐輪だと考えますが、現在の状況についての見解をお尋ねいた
します。
最後に、歩行者の安全といった観点からお伺いいたします。ただ
し、この件については現在小康状態になっていますので、今後再発
するようなことがあった場合や、他の地区で発生した場合にどのよ
うな対処が検討できるかということでお答えいただければと思いま
す。
百人町3丁目に西戸山公園という公園があり、その横には町と西
戸山小学校や中学校を結ぶ横断歩道があります。今から半年ほど前
まで横断歩道上でもかまわず荷物を広げて宅配便の仕分け作業に使
われていました。近所の人が注意をしても無視をするか、不機嫌な
顔をするかで全く止める気配がなかったのですが、周囲の都営アパ
ートの再開発で大型の工事車両が往来するようになったからか、急
にその姿は見られなくなりました。
私も、区の窓口に相談にあがりましたが、現行犯で見つければ注
意をするけれども、区の監察用の車両がパトロール中に見つけた場
合になるそうで、今後気をつけて見て下さるとのことでした。また
、所轄の警察署にも知らせておくのでパトロールの最中に見つけた
ら警告をしてもらうように依頼をしてくださいました。
ただ、たまたまその場所は新宿警察署の管轄と戸塚警察署の境界
線上にあったためか、走行中の車上からマイクで注意をして通過し
てしまったというのが近隣の住民の方からの目撃談として知らされ
ました。
仕方がないので、自分が通ったときに作業をしている時に近づい
て車両の写真を撮ったりしながらプレッシャーをかけていたのです
が、あまり効果はなかったのではないかと思っています。
最終的には、横断歩道という車道上の話ですので監督権は警察に
あるかもしれませんが、今後も子供や高齢者やハンディキャップを
背負った人が通う施設の付近で同じようなことが起こることも考え
られます。どうか、対策を検討していただきたいと思います。
以上、4点をお伺いいたします。 ご静聴ありがとうございまし
た。
答弁
吉住議員のご質問にお答えします。
まず初めに、改正道路交通法を受けた小規模事業者の荷捌き駐車
に関するお尋ねです。この問題の扱いについて、警察からは、公平性の
観点からも難しいと聞いており、また、法が施行されて間もないことから、
当面は法律の運用状況を見守って行きたいと考えています。
また、道路に駐車スペースを設置することについては、交通安全を
所管している私共の方でご相談をお受けするとともに、道路事情に応じて
可能な範囲で助言をさせていただきます。
次に、迷惑駐車への対策です。駐車の取り締まりは警察の扱いとは
なりますが、駅周辺の客待ちタクシーや住宅地での休息などの実態から、
区としても、警察などの関係機関と連携して業界団体等へ要請してまいり
ます。
次に、北新宿四丁目の自転車路上駐車についてのお尋ねです。
まず、ご指摘の施設付近の自動車、自動二輪車及び自転車の違法駐車に
ついては、これまでも、警察と連携し、警告を含む啓発活動を実施して
参りましたが、今後も、長期撤去活動を含め、啓発を強化してまいります。
また、ご指摘の施設に関しては、一時かなり改善されたものの、再び、
増加傾向にあることから、再度来訪者への自転車利用の自粛指導を
徹底するよう、強く申し入れを行ってまいります。
最後に、横断歩道や施設周辺での不法な荷捌き対策につてのお尋ね
です。児童や高齢者の安全を守るため、公共施設周辺での危険な行為
解消に向けて警察や地域住民との連絡を強化していくとともに、事業者
責任に基づく指導の徹底、道路監察の一層の充実に努めていきます。
平成18年第2回定例会 一般質問
下村治生議員
自民党新宿区議団の下村はるおです。
私は大久保・百人町地域の安心安全な街づくりに関して一般質問をいたし
ます。新宿区は平成十五年、「安心安全条例」を制定しました。この条例に
基づき現在十三地区から申請が出され、重点地区として安全パトロールを
中心に活動が行われています。
その記念すべき第一号に指定された大久保・百人町地域で、地域の安全
活動にも関わらず、安全に関する環境が大きく変化しております。
この地域はこれまで繁華街・商店街に隣接するものの、静かな住宅街として
機能してきた地域です。特徴は東西には職安通り、大久保通り、諏訪通りと
大きな幹線道路があり、それぞれ商店街が形成されており、特に歩道上の
商品の陳列、置き看板、放置自転車など、歩道の不正使用が地域の課題と
なっております。
一方、南北方向には見通しの悪い狭隘な道路が数多く走っており、防犯とともに、
以下お話しするような増改築による住宅地への飲食店の進出が地域の大きな
課題となっております。
具体的には、この数年明らかに建築基準法を無視した建ペイ率違反の事例が
増えています。どのようなものか、いくつか事例を申し上げます。
このところのバブル精算の動きに合わせ、いくつかの不動産のオーナーが
変わりました。その殆どが既存建物をそのまま残し売却されたものです。
またオーナーは変わらないものの、新規に一階テナントとして入居したり、一階の
テナントが変わった事例もあります。
いずれの場合も南北の狭隘な道路に面するこれまで住宅としてしか利用されて
こなかった建築物を購入あるいは賃借し、既存の建物を利用して店舗を始める
というものです。敷地内の道路側へ、建物の横幅に合わせて、一階空地部分に
柱を立て、壁を仕切り、屋根を葺き、いつの間にか仮設ではなく明らかに建築物
を増改築してしまうといった方法で行われています。
増改築のための建築確認申請は新宿区にも民間機関にも提出されていません。
増改築工事を行うのは区役所が休みの土日に掛けて行われる場合がほとんどで、
休日の間隙をぬって、週末に一夜にして違法増改築が行われてしまうことが
多くみられます。
たとえ増改築工事中に近隣の通報で発覚し区の指導を受けても、建築主は最終的
には区の指導を無視して自分たちの計画通りに増築を終えてしまうのです。
さらに出来上がると同時に即日飲食店の営業を始めてしまい、あとから苦情を
受けた建築課職員が現場に駆けつけても、営業権をタテにしてその営業を止め
させることが出来ません。改めて増改築部分の撤去を命じても応じないのです。
消防署の消防設備の点検には応じるようですが、消防設備のみを見ると「特別な
問題点がない」というのが消防署の見解のようです。
保健所も衛生設備などに不備がなければ、営業の許可を交付するようです。
大久保一丁目、百人町一丁目で私が調べた物件では次のような問題点が
あります。
第一に、あきらかにこの建ペイ率違反の増改築によって、ほとんどが飲食店の
営業を行っている点です。これらの増築は家族が利用する個人住宅の増改築と
異なり、飲食の客席を設けて不特定多数のお客を接待しています。
第二の問題は大久保通りや職安通りなどの道路幅のある表通りではなく、この
狭隘な南北の道路に面した場所で発生している点です。場所によっては2Mの
道路幅さえ確保できていない場合もあります。
建築基準法の定める目的の一つは防火、延焼防止です。
第三にこれらの増改築建築物は燃えやすい木造であり、建築物本体が耐火構造
であってもこのような違法改造によって明らかに延焼の可能性が高まる点です。
放火の被害も受けやすくなる構造となります。
さらに震災時など同時多発的な火災が考えられるところでは、建築基準法の
定める隣接建物との空地が避難経路として重要な役割を果たす点です。
建築確認は新築の際には厳重な審査が行われていると思いますが、増改築に
関しては残念ながら見過ごされている事例が多いように見受けられます。
新宿区でも違反建築の是正に向けて取り組んできたところです。平成十四年三月
発行の新宿区作成資料「都市計画のあゆみ 街づくり二〇〇一」によれば違反建築
の件数は平成十二年まで時系列で減少傾向にあり、是正された件数もそれにとも
ない減少していると報告されています。
平成十八年四月より東京都火災予防条例の改正により、増改築についても
消防署への届け出が義務付けられ、立入検査が行えることになりました。
飲食店のケースが多いので、保健所との連携も考えられます。営業許可を
出す際に、果たしてこのような違法建築を行った店舗に、縦割りで営業を認めて
よいものでしょうか。総合的に判断すべきと考えます。総合的に合格して初めて
営業許可を保健所が与えるのが本来の姿ではないでしょうか。
さらにこれらの営業者が適正に税金を支払っているのか、新宿区は直接関与
できない部分ではありますが、調査するべき点であると考えます。
これらの課題への対応で参考になるのは、多数の死者を出した「歌舞伎町雑居
ビル火災」のときに新宿区がとった対応です。いわゆる縦割りを排した総合的対応
です。
《質 問》
さて質問に入りたいと思います。
第一に、このような大久保百人町地域の違法増改築を新宿区は把握して
おられるのか。お伺いいたします。
第二に、これらの違法増改築に対して今後どのような対策をとられるのか。
特に防災上の観点から、緊急措置が必要なのではないかと思われます。
いかがでしょうか。
第三に、建築基準法に則って対策を進めることが基本ですが、先ほど申しあげました
ように総合的にこの問題を取り上げることが大切です。この点について新宿区の
考え方をお伺いします。
第四に、これらの違反建築を未然に防ぐには違法建築パトロール隊を結成し、問題の
多い地域を定期的に巡回、調査、指導をおこなうことが効果的かと考えますが、
いかがでしょうか。
最後に、中山区長にお伺いいたします。安心安全に不安を抱くこれらの地域住民に
新宿区としてメッセージを発信することが大切であると考えます。いかがでしょうか。
既存不適格物件の放置は地域のモラル低下を生む可能性も否定出来ません。
コミュニティーの核である住民の「住み続けたい、コミュニティーを維持したい」という
気持ちに応えることがなにより大切なことであります。
このまま現状を放置すれば、まだまだこのような違法増改築が行われる可能性が
高いと思われます。いわゆる不作為の罪にならぬように区としてしっかりと対策を
お願いいたします。このような建築が事実として増え、既得権となっていくと将来の
この地区の街づくりに大きな障害となると思われます。
新宿区は、建築基準法に従って建築している既存の建築主との公平性の確保からも、
住民の安心安全を確保するためにも、行政代執行を視野に入れた指導強化を検討
されることを一日も早く表明されることを願います。しっかりとしたメッセージを住民に
発してください。
以上で私の一般質問は終わります。ご静聴ありがとうございます。
《答弁》
下村議員のご質問にお答えします。
まず、一点目の大久保・百人町地域の違法な増改築を区は把握し
ているかとのお尋ねです。
この地域で違法な増改築が存在することは承知しております。大久保一丁目
・二丁目及び百人町一丁目・二丁目地域において、平成16年度は6件、平成17年度
には9件の違反建築物を摘発し、是正指導を行ってまいりました。
次に、二点目の違法増築に対する今後の対策についてです。
この地域における違反建築物への対策については、区民等から通報を待つだけ
でなく、区の職員による違反パトロールを強化し、早期の発見と対応に努めてまいり
ます。
また、三点目の総合的にこの問題を取り上げることについて区の考えです。
違反建築物への対応については、ご指摘のように総合的な対策が重要であると
認識しております。現在、違反建築物の初期対応として「相互通報体制の確立や消防
査察の強化」等について消防署と協議を進めているところです。
今後は、特に飲食店の営業許可を所管する保健所との連携を図り、
連絡体制を密にするなど、総合的な対策を検討してまいります。
四点目の違法建築パトロール体結成による、巡回・調査及び指導
についてです。
建築物の違反を初期の段階で防止するために、巡回・調査などを
行う「合同査察体制」を早急に立ち上げることを、関係機関と検討してまいります。
最後に、区としましては、地域の皆様と互いに連携・協働し、違
反建築物の総合的な対策を進め、「安全なまちづくり」に取り組んでまいります。