一般質問 小倉利彦議員      平成19年12月3日

自民党の小倉です。一般質問をいたします。よろしくお願いいたします。

 小・中学校連携教育について質問をいたします。
 新宿区では四谷地区におきまして、平成10年度より小・中学校連携教育への取り組みを
開始いたしました。平成14年度からの2年間は、四谷第六小学校と四谷中学校が文部科学
省の小・中学校連携教育実践協力校となり、研究を進めてまいりました。新宿区のホーム
ページのなかの「ニュースリリース」をみると『本研究は、子どもの学習の「つまづき」
に着目し、子ども一人ひとりに有効な学習を小・中学校の9年間を見通して行い、基礎的
な学習指導の系統性と連続性を追求してきた。研究を進めることで、小・中学校の教員の
共通理解と意識改革が図られ、個に応じた指導がより一層充実したものとなっている。ま
た、機能的な組織で研究を進める体制がつくられたり、子ども一人ひとりを全小・中学校
教員で育てるという意識も高まっている。』という記事が出ております。これは、2004年
1月の記事で、その後同じ2004年1月に「新宿区立四谷第六小学校で小中連携教育の取り
組みを発表」、2005年2月には「四谷地区の小・中学校が合同の学習発表会を開催」この
報告のあと、個々の小中学校で行っているとは思いますが、具体的な小中連携についての
新宿区教育委員会からの報告はございません。
 先に書かれているように、まず、義務教育期間である小中学校9年間の授業の連携を行
うことは有意義なことであります。相互において教師が協力して授業を行い、話し合いを
行うことで一貫性のある体系的な学習が出来るとともに、子どもの発達段階に応じた指導
を見通しをもって補い合うことが出来、その結果その子どもにあった指導が可能となるか
らです。特に算数と数学、また、これから本格的に始まる小学校における英語教育におい
ては成果をあげるものと思われます。少し前の新聞報道に、分数計算の出来ない大学生の
ことが載っておりました。「ゆとり教育」の影響かはわかりませんが、中学校においても、
本来出来ているはずの算数が不十分であるために中学校に入学してから、子どもばかりで
なく教師も戸惑いを感じていると伺ったことがございます。
また、生活面・精神面での有効性です。「小学生が中学校にあがる」これは子どもたちに
とって大変うれしいことである反面、とても不安なことでもあります。「中一プロブレム」
といった言葉があるように、学習面だけではなく生活面・精神面での問題で不登校になっ
たり、体調をくずす子どもも少なくないと聞いております。この点においても、連携を行
うことによって子どもたちの不安を取り除き、生活面・精神面でのケアを行うことも可能
であります。中学校に習ったことのある、知っている先生がいることだけでも新しく入学
する生徒にとっては大きな違いです。
しかしながら、連携を勧めるにあたり、学校ではいくつもの課題もあります。例えば、
 ・離れた小中学校を移動することの不便さ
 ・連携を行う密度 年に数回、教師が行き来するだけでは意味がない
 ・公立の学校においては教員の異動があることは、やむをえないことである
 ・一貫したカリキュラムを作成しなければならない
 ・各教科においてはもちろんのこと、特に精神面・生活面においては養護教諭の連携が
  重要となる
 ・選択制との関係で連携を行っている中学校に入学しない場合がある
など、数多くあげられます。
 これら、ひとつひとつの問題点を解決し新宿区独自の「魅力ある学校づくり」を行うこ
とがこれから大切なことの一つであると考えます。
 今、西戸山地区中学校統廃合の話し合いのなかで、この小中連携について多くの意見が
出されております。
 ・西戸山小と新宿西戸山中でグランドなどハード面を有効活用するのはよいと思うが、
 ソフト面についての小中連携は慎重に考えるべきだ
 ・特定の小学校と中学校だけが一貫的な教育をする場合、他の小学校からその小学校に
 来た場合に不公平になる。ましてや選択制である。今回の統合と小中連携の話は別に考
 えてほしい。
 ・小中一貫的な小中連携と、中一プロブレムに対応するような小学校と中学校の教育的
 な連携があるのではないか。
 ・中一プロブレムなどに対応するというような小中連携であれば、西戸山小だけではな
 く、学区域内の4つの小学校に関連する。一つの学校に限定することはやめてほしい
 などの意見です。
 これをみてみますと、小中連携に否定的な意見は一つもございません。問題はその導入
の方法、やり方です。
 新宿区では、18年度から「確かな学力の育成」への新たな取り組みの一つとして「区の
費用負担による非常勤講師の増員」を始めました。具体的な内容といたしまして『子ども
の発達や学習のつながりに配慮した小、中学校の連携、「小一プロブレム」や「特別支援
教育」への対応等、子どもの実態に応じたきめ細やかな指導や、学校運営に係わる課題に
対応するため、区費負担による非常勤講師を派遣する。』とあります。この取り組みは、
子どもたちにとって大変すばらしいものだと思っております。先日の、決算特別委員会で
も質問をさせていただきましたが、「区の費用負担による非常勤講師の活用」は今後も続
けていかれるとのこと、来年度はこの取り組みも3年目です。小中連携につきましては、
四谷での実績もありますので、ぜひ、もっと積極的にまた地域の実態に応じて取り組んで
いただきたいと考えます。
 そこで、質問です。
 (1)平成10年度からの四谷地区での小中連携をどのように評価をし、今後どのように
支援していくのかお聞かせ下さい。
 (2)そして西戸山地区における小中連携について、区はどのようにお考えかお聞かせ
下さい。
 (3)新宿区としては、今後どのように連携教育を進めていかれるのか、地域協働学校と
のの関連性を含めてお聞かせ下さい。
 (4)また、先日、四谷中学校において、「子どもの居場所づくり事業」「小学校校庭
開放事業」「スポーツ交流会事業」からなる「四谷中学校区地域スポーツ・文化事業協議
会」が中心となり学校・PTA・スクールコーディネーター・体育指導員・地域の協力で
「四谷子どもフェスタ」という事業をいたしました。詳しい内容については時間の関係で
省略させていただきますが、中学校1校と小学校3校の連携で行ったイベントです。この
ように学校間だけの連携ではなく、いろいろな意味での連携も必要かと思いますがいかが
でしょうか。

 以上で一般質問を終わります。ご静聴ありがとうございました。

《答弁》

一般質問 吉住はるお議員


一般質問 下村はるお議員